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悩みを抱えた店主達に味野太郎がうま味調味料(略してうま調)を使ってお店に活気を取り戻すという…ものすごい内容のマンガを発見!その名も「かくし味太郎が行く!」。
味の素から業務用食材のお店で無料に配られている冊子のようです!味の素業務用商品サイトでバックナンバーが読めます!
昔から議論されてる「うま調」問題(80年代に「化学調味料」という言葉の印象が悪化したことから「うま味調味料」という新語を関係業界が作った)。「顔ジャケラーメン」とか集めてると色々とここらへんの話は入ってきます。せっかくなのでちょっとだけラーメンにおけるうま調事情の話をざっくり。
以下、興味のない人はスルーしてください。
「キーパー@味の素」や「ハイミー@いの一番」なんかのうま調は味覚を直に刺激するグルタミン酸(旨味)+イノシン酸(コク)を混ぜ合わせたもの。時間とコストをかけてダシを取らなくてもスプーン一杯で驚きの味に!ってなもんで加工食品・外食産業では重宝されています。
うま調をいれればドンドン味は濃くでき一部のお店では必要以上に旨味成分を加えるので、お客が一種の中毒的なハマリ方をしたり、食材本来の自然なうま味を感じれなくなったりと色々と影響があったりするそうです。食べ物を科学的なアプローチで進化させていくのはヤバイだろっていう反対派もいたりします。まあそりゃそうだ適量にしとかないと。
でもガツン!とくるラーメンに依存した人が味の薄いきめ細やかな化学調味料無使用(もしくは少量の化学調味料使用)のラーメンを食べても「物足りない!」となっちゃうので自然とうま調過激派が増えてきていると。
「オレと、『うま調』」みたいに“有名店の顔”が堂々とうま調を使ってからが勝負みたいな雰囲気をだしてる感じは清いと言えば清いけど……店主主導でない感じがして、なんか今後ラーメンってどうなっていくんだろう……とその進化を見てると少し怖いです。
最近はうま調を使っていない事を表す「無化調ラーメン」なんかも存在しますがwikipediaを見てたらうま調以外なら人工的な調味料を使っていても「無化調」標榜してもいいようなので化学調味料無使用でコンスタントに美味しい味のラーメンを数百円で提供するのは不可能に近いんでしょうね。
あくまでも主観ですが日本のラーメンは(お金さえ払えば有名店の味の完全コピぐらい余裕で出来るくらい)進化しまくってるから、こういう科学的なアプローチでやらないとお店として差別化が出来ない世界なんだと思ってて、うま調自体というよりはそれらを使って突っ走ってるラーメン産業のジャンク感が狂った世界観を作ってるから「顔ジャケラーメン」はおもしろいんだと思ってます。
そういう部分も含めてラーメン産業は色々な意味で進化してるので食べなくてもいいけど動向はみんなも注目してほしいです。
気になる実になる
◆「わらじみこし祭り」2年ぶり復活 山形[URL]
◆寺門ジモン「家畜商」免許取得で松阪牛競り落とす[URL]
◆1200人分 特大の「福分け」群馬[URL]
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